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第7回配管工事雑学講座

皆さんこんにちは!
株式会社Kouei、更新担当の中西です。

本日は「 配管材料選定の鉄則」をお届けします。
前回は設計・施工・保守の各段階で守るべき基本原則をご紹介しましたが、今回は“配管の要”とも言える材料選定について、ポイントを詳しく解説します。


1.流体に合わせた材質選びの鉄則

配管材料は、流れる媒体の性質に最適化することが第一歩です。

  • 耐圧性:高圧の蒸気やガスには、炭素鋼やステンレス鋼を選定。

  • 耐食性:塩素や酸性・アルカリ性液体には、PVCやFRP(強化プラスチック)を使用。

  • 耐熱性・耐寒性:冷媒配管には銅管、凍結リスクのある配管にはPE管(ポリエチレン管)を。

  • 衛生面:飲料水配管には、人体に無害なステンレスや樹脂管を採用。

鉄則:流体の温度・圧力・化学特性を見極め、最適な材質を選ぶこと


2.配管径と肉厚のバランスの鉄則

配管径や肉厚は、流量や耐圧性、施工性に大きく影響します。

  • 流速管理:過度に細い管径は摩耗や閉塞を招き、過度に太い管径はコスト増大に。

  • 肉厚設計:高圧用途では標準より厚い肉厚を設定し、安全マージンを確保。

  • 将来拡張:将来的な増設を見越し、余裕を持った配管径を検討。

鉄則:流量・圧力・コストのバランスを考慮し、最適な径・肉厚を選定すること


3.耐久性・メンテ性を考慮したコーティングと支持の鉄則

材質選びだけでなく、表面処理や支持方法も長寿命化の要です。

  • 防錆コーティング:屋外配管や湿度の高い環境では亜鉛めっきやエポキシ塗装を。

  • 断熱・保温:熱損失を防ぐために適切な断熱材を巻き、結露も抑制。

  • 支持間隔の設定:管径・材質に応じた支持ピッチでたわみ・振動を抑制。

鉄則:コーティング・断熱・支持を組み合わせ、耐久性とメンテ性を両立すること


次回予告

次回「配管施工における精度管理の鉄則」では、施工時の寸法精度や接合品質を高めるポイントを解説します。どうぞお楽しみに!


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